OCI Always FreeでARMサーバーを無料利用する方法【Ubuntu + SSH接続】
OCI(Oracle Cloud Infrastructure)の「Always Free」枠を活用すると、ARMベースの高性能サーバーを完全無料で運用できます。
この記事では、以下の手順を初心者向けに分かりやすく解説します。
- OCIでARMサーバー(インスタンス)を作成する方法
- UbuntuサーバーへSSH接続する方法
- Windows環境でよく起こるSSHエラーの対処法
OCI Always Freeとは?
OCI(Oracle Cloud Infrastructure)は、Oracle社が提供するクラウドサービスです。
Always Free(恒久無料)枠として、特に人気の高いARMベースのインスタンスが用意されています。
VM.Standard.A1.Flex
このARMインスタンスは無料枠とは思えないほど高スペックで、以下のような用途に最適です。
- Dockerコンテナ環境
- Webサーバー運用
- VPN構築
- Discord Bot運用
- プログラミング・開発環境
- 軽量なAI・機械学習のテスト環境
1. インスタンスを作成する
OCIコンソールへログイン後、左上のメニューから以下の順に選択します。
Compute → Instances → Create instance
イメージの選択
扱いやすく情報量が多い Ubuntu がおすすめです。
Ubuntu 22.04(または最新のLTSバージョン)
Shape(CPU / メモリ設定)
「Shape」の変更ボタンを押し、以下を選択します。
VM.Standard.A1.Flex
このインスタンスでは、CPUリソースとメモリを自由に割り当てることができます。
おすすめのリソース割り当て
| 用途 | CPU | RAM |
|---|---|---|
| 軽量用途(Web/Botなど) | 1 OCPU | 6GB |
| Docker・標準開発用 | 2 OCPU | 12GB |
| 重めの処理・複数コンテナ | 4 OCPU | 24GB |
まずは 2 OCPU / 12GB 程度で作成するのがおすすめです(最大4 OCPU / 24GBまで無料枠内で利用可能です)。
2. セキュリティ設定(SSH鍵の登録)
インスタンス作成画面内の「Security(Add SSH keys)」項目で、サーバー接続用のSSH鍵を設定します。
SSH鍵の作成(Windowsの場合)
WindowsのPowerShellを開き、以下のコマンドを実行します。
ssh-keygen
保存場所やパスフレーズを聞かれますが、全てEnterキーを連打(デフォルト設定)で問題ありません。
生成されるファイル:
- 秘密鍵(例: `id_rsa`)※他人に絶対渡さないこと
- 公開鍵(例: `id_rsa.pub`)
OCIの画面には、作成された 公開鍵(.pub) をアップロードまたはテキストとして貼り付けます。
3. ネットワーク設定
「Networking」の項目では、以下の設定になっていることを確認してください。
- Public IPv4 address を割り当てる(Assign a public IPv4 address)
- Public subnet を指定する
- インバウンドルールで SSH (Port 22) が許可されていること
4. ストレージ設定
「Storage」設定でディスク容量を指定します。
Always Free枠では合計200GBまで無料ですが、単一インスタンスであれば 50GB〜100GB 程度を指定しておくと余裕を持ってお使いいただけます。
5. SSHでサーバーに接続する
インスタンスの作成完了後、ステータスが「Running」になると「Public IP address」が表示されます。
Windows PowerShellを開き、接続コマンドを実行します。
ssh ubuntu@IPアドレス
鍵ファイルを明示的に指定して接続する場合:
ssh -i "C:\Users\ユーザー名\.ssh\id_rsa" ubuntu@IPアドレス
※Ubuntuイメージを選択した場合、初期ユーザー名は ubuntu です。
6. WindowsでよくあるSSHエラーと対処法
エラー1:Permission denied (publickey)
Permission denied (publickey)
原因:
- 指定している秘密鍵と、OCIに登録した公開鍵が対になっていない
-iオプションで秘密鍵を正しく指定できていない- ユーザー名(
ubuntu)を間違えている
エラー2:UNPROTECTED PRIVATE KEY FILE!
WARNING: UNPROTECTED PRIVATE KEY FILE!
原因:
Windows側の秘密鍵ファイルのパーミッション(アクセス権限)が広すぎるために発生します。
7. Windowsでの正しい秘密鍵の権限修正
鍵ファイルは C:\Users\ユーザー名\.ssh\ ディレクトリ内に配置することを推奨します。
権限エラーが出た場合は、PowerShell(管理者権限推奨)で以下の2つのコマンドを実行し、アクセス権を自分のみに制限します。
icacls "$HOME\.ssh\oci.key" /inheritance:r
icacls "$HOME\.ssh\oci.key" /grant:r "$($env:USERNAME):(R)"
接続確認コマンド
ssh -i "$HOME\.ssh\oci.key" ubuntu@IPアドレス
接続に成功すると、ターミナルの表示が ubuntu@instance-name:~$ に変わります。
8. 接続完了後に最初にやっておくべき初期設定
パッケージの更新
sudo apt update && sudo apt upgrade -y
タイムゾーンを日本時間(JST)に変更
sudo timedatectl set-timezone Asia/Tokyo
確認コマンド:
date
ファイアウォール(UFW)の設定
sudo apt install ufw -y
sudo ufw allow 22/tcp
sudo ufw enable
sudo ufw status
9. ARM環境であることの確認
uname -m
実行結果として aarch64 と表示されれば、正常にARMアーキテクチャで動作しています。
まとめ
OCI Always FreeのARMサーバーは、無料枠の域を超えた素晴らしいパフォーマンスを提供してくれます。
ポイントは以下の3点です。
- Shapeは
VM.Standard.A1.Flexを選択 - 正しいSSH公開鍵の登録と接続確認
- Windows側の秘密鍵ファイル権限の修整
SSH接続さえ完了してしまえば、Webサーバー構築、Docker運用、Pythonスクリプト実行、Bot開発など、用途は無限大です。
補足:容量不足で作成できない場合の対処法(アカウントのアップグレード)
OCIのAlways Free ARMサーバーは非常に人気が高いため、無料アカウントのままだと「Out of capacity(ホストの容量不足)」というエラーが表示され、インスタンスを作成できないことがあります。
その場合、アカウントを 「Pay As You Go(従量課金)」 へアップグレードすると、優先的にリソースが割り当てられるため格段に作成しやすくなります。
【重要】アップグレードしても実質無料で運用可能です
Pay As You Goへ切り替えても、Always Free枠の範囲内(4 OCPU / 24GB RAM / 200GBストレージまで)で利用している限り、料金は請求されません。
「何日試してもARMインスタンスが確保できなかったのに、アップグレードした瞬間に作成できた」というケースは多々あります。なかなか作成できない場合は、Pay As You Goへのアップグレードを検討してみるのがおすすめです。
もちろん、無料枠を超えるリソースを使うと課金されるので、利用量の確認は忘れないようにしましょう。
この記事は参考情報をAIに投げたあと加筆したものです。
0 件のコメント:
コメントを投稿